介護の現場で、指導を行っていると良く聞く言葉があります。その言葉は・・・
「やってます!」
です。
そうです。確かにやっています。しかし、知識や技術を最大限に生かす為には、「やっている」では足りないのです。
今日は、知識や技術を身に付ける為に必要な3段階について話しをしたいと思います。

介護の仕事は楽しんだもん勝ち!seiichiです!
今日もよろしくお願いします<m(__)m>
知識や技術を身に付ける為に必要な3段階
私が考える、知識や技術を身に付ける為に必要な3段階は下記の通りです。
- 知っている。
- やっている。
- 出来ている。
この3つが、知識や技術を身に付ける為に必要な3段階です。
では、一つずつ解説していきます。
知っている。
これは、知識や技術を身に付ける上で、最も重要で入り口部分になります。
こればなければ何も始まりませんので、まずはここからです。
皆さんも、興味のあることや知りたい事がある時は、本を読んだり、ネットで調べたり、勉強会に参加したりと、「学ぶ」と思います。
そして、その「学ぶ」という行動を行った時に、「知る」事が出来ます。
その「知る」という行動は、「自分に必要になったが、不足しているものを補う」という行動です。
つまりは、今現在必要になった知識や技術なのです。
「知る」ことが出来て初めて、次の行動に移ることが出来ます。
やっている。
「知る」の次の段階はこの「やっている」になります。
これは、得た知識や技術を「意識的に行っている」ことになります。
獲得した、知識や技術を無駄にしないように、また、身に付ける為に反復練習をしている状態です。
スポーツを行う時に、基礎練習を徹底的に行うことに似ています。
実はこの段階で脱落者が出る事が多く、折角「知る」で得た知識や技術を忘れて「やっていない」の状態になってしまいます。
「知る」の段階よりもこの段階の方が辛くて長い道のりでもあります。
出来ている。
最終的に皆さんに到達して頂きたいところが、この「出来ている。」です。
この「出来ている。」に到達するには、「知って、やって」を繰り返し、意識せずに知識や技術を使っている状態になります。
例えば、自転車!(乗れない人もいると思いますが・・・)
まずは乗り方を知る。「ペダルを漕ぐ、ハンドルを動かす、ブレーキで止まる。」です。
次に、知った乗り方で実践をひたすら繰り返します。平地が大丈夫になったら、坂道や階段・・・
階段はある一部の方だけ練習すればよいです(;^_^A
その実践を繰り返して、気が付くと何も考えずに乗れるようになるのです。
つまり「出来ている。」の状態です。
特に、介護技術は繰り返し繰り返し実践を行って、身に付けることで、意識しなくても相手に負担を与えない方法が見に付きます。
認知症の方の支援も同じです。
認知症の方の支援場面でよく見かける「覚えてる?」という言葉ですが、認知症の記憶障害を「知って」覚えられなくなることを理解し、「覚えてる?」を言わない努力をします。
初めは言わないように意識してことが、自然と言わなくなるのです。
この状態が、認知症のある方に対して「覚えてる?」という言葉を使わない事が出来ている状態です。
まとめ
知識や技術を身に付ける為に必要な3段階はいかがだったでしょうか?
とても当たり前の事を言っているだけなのですが、介護の現場にいくと出来ていない人が多いのです。
何の為に本を読み、ネットで調べ、研修に行くのでしょうか?
折角獲得した知識を身に付けないととても勿体ないです。
「知って、実践して、出来るようになる。」
このたった3つの事をやるだけですから、是非この3段階を常に意識してほしいと思います。
実は、この「出来ている。」までを加速させる1つの方法があります。
その方法とは・・・
近いうちにアップしますね!
では、今日はこの辺で!
ありがとうございました。(#^.^#)
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