認知症が進行してくると、他者と交流する機会が減り、会話をする機会も減ってきます。それが、認知症の進行を加速させる原因になっていることは皆さんもご存知だと思います。今日は、「交流」と「会話」が認知症進行予防に有効だという話をしたいと思います。

今日もよろしくお願いします<m(__)m>
脳は使わなければ退化する?
脳というより人間の身体自体、使わなければ退化していきます。
筋肉も使わなければ、筋肉量が低下して行くのと同じですね。
ですから、筋トレや定期的な運動を行うことで、筋力の維持を行うのです。
それは、脳も同じことです。考える事を止めた時点で脳の退化を加速していきます。
脳細胞は20歳をピークに減っていく?
人間の脳細胞は、20歳代をピークに減っていくと言われていました。
しかし、最近の研究では年齢に関係なく増えていくことが分かっています。
ただ、老化は進行して行く為、20代と50代では血液が脳に運ぶ酸素の量等が違ってくる為に、脳細胞は20代のパフォーマンスを100として、年々パフォーマンスが低下していきます。
脳の健康は生活習慣病の予防が重要。
脳の老化を加速される原因は「生活習慣病」です。
この「生活習慣病」とは、 がん・循環器疾患・糖尿病・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などを言います。
これらの生活習慣病になると、血流に問題を起こします。
その血流に問題が起こることで、脳への栄養や酸素の供給がスムーズにいかずに、脳の老化が加速して行くのです。
つまりは、生活習慣病の予防と改善は認知症の発症容貌と進行予防には必須条件になります。
今、ドキッとしたあなた!今からでも遅くはありません。
改善の努力をしてください!と言っている私も改善が必要なので、頑張ります。
多分頑張ると思う。頑張るんじゃないかな?。まぁちょっと優しく見守ってください(;^_^A
脳にも刺激が必要である。
ここまでは、脳の老化を「生活習慣病」の部分から見てきました。
ここからはこのブログの本題である「刺激」について話しをしたいと思います。
結論から言えば、脳も使わなければ機能が低下するのです。
このブログの初めに、人間の身体は使わなければ、退化すると話しました。
筋肉も使わなければ、機能低下をして筋力は低下していきます。
その結果代謝が落ち、脂肪が付きやすい身体になり、生活習慣病になります。
・・・って、また生活習慣病の話に戻ってしまいそうです(;^_^A
つまり、人間の体には、「刺激」が必要になります。
「刺激」=「ストレス」
過剰な刺激は「ストレス過多」になり体調を崩す原因になしますが、程よい刺激は、人間の体のパフォーマンスを向上させます。
脳も使わなければ、機能が低下していくということです。(#^.^#)
会話の仕組み
会話の仕組みを簡単に説明すると下記の通りです。
- 耳から入った情報は、側頭葉の後部にある言語中核2(ウェルニッケ言語中核)に達し、側頭葉海馬に蓄積されている知識や情報と照合される。
- 前頭葉の統合判断を経て、前頭葉後部の言語中核1(運動性言語中核)に達して、話すという動作になる。
これらの作業を一瞬にして行っています。

この作業を一瞬でするって、人間の脳って凄いですね!
話を聞く→聞いた話を自分の記憶と照らし合わせる→聞いた話に対して的確な返答を探し出す→探し出した返答を組み立てる→返答をする。
視覚、聴覚、記憶、想起、言語中核、など脳全体をフル動員です。
「会話」は、それだけ脳のリハビリを行っているのです。
1人暮らしで会話の無い高齢者が、認知症を発症して、あっという間に進行する利用が分かりますね!
会話が無ければ、脳を使わないのです。
まとめ
認知症を予防する為には、まずは生活習慣病を予防又は改善することが必須です。
そして次に、会話をすることが重要だということをお分かりいただいたと思います。
私はデイサービスの送迎の時に、利用を拒否される一人暮らしの方に関しては、5分でも10分でも居座って、会話をすることを心掛けています。
その結果、他のデイサービスで定着しなかった方がうちのデイサービスでは定着しています。
他のデイと比較して、特別なメニューがあるわけではありません。
あえて違うとするなら、スタッフと利用者又は利用者同士が、利用中ずっと会話をしています。
この会話が、脳を刺激し認知症の進行の予防に役立ち、楽しさを引き出し、利用の定着に結びついています。
利用中に様子を見に来たご家族から「こんなに楽しそうに話をしている姿を見たのは久しぶりです」と言われたことがあります。
家族だけでは難しい事や、一人暮らしでは出来ない「会話」をすることが、認知症の進行予防に繋がっています。
今日はこの辺で!
ありがとうございました。(#^.^#)
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